ナチュラル (4.5) ~再会~

5/39
前へ
/404ページ
次へ
「おい……いくら悠馬があまりマメじゃないとしても、一人海外にやった彼女にメッセージくらい送るだろ」  須王も呆れたようにそう言って笑う。  櫻子もそれに頷いていると、藍李はとんでもないといったように勢いよく首を横に振った。 「二人とも甘い!」 「え……」 「悠馬の無精は半端ないの! 私、それでどれだけあの子に文句言ってきたことか!」  話を聞いてみると、悠馬はこれまでの彼女に対してその辺りが相当雑というか、あまり気を遣うことがなかったらしく、いつも最後にフラれて終わっていたらしい。 「つい興奮して元カノの話もしちゃったけど、ごめんね。でも……ちょっとは気になってたでしょ?」  申し訳なさそうな顔をしつつも悪戯っぽく笑う藍李に、櫻子もつい吹き出してしまう。
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1524人が本棚に入れています
本棚に追加