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確かに少しくらいは寂しいと思っているが、これからは会いたい時にいつでも会える、そう思えば、今日悠馬が来られなかったこともそんなに気にしてはいなかった。
そう思えるのも、マメにやり取りをしていたおかげなのかもしれない。
離れている寂しさがどれほど軽減されていたのだろう。
「し……仕事は大事だしっ」
「お、物分かりいいな」
「お兄ちゃんを見てきてますから」
バックミラー越しに笑みを浮かべながら、須王はそういえば、と続ける。
「父さんも出張でいないんだよな。しかも海外で一週間」
「そうなの?」
「さぞや無念だったろうな」
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