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勇者……? 魔王……?
歪な木々が鬱蒼と生い茂った森に、強烈な閃光が走った。
それと殆ど同時に、辺りを劈く轟音が鳴り響く。
轟音は樹々をなぎ倒しながら爆風を呼び、周囲を一瞬にして何も残す事の無い荒野へと変容させてしまった。
……いや、何もない……と言う事は無かった。
事の発端……その爆心地には、この惨状を引き起こした張本人達が、そんな事など気にした様子もなくそこに居た。
……いや……戦っていた。
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