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そのまま死んでしまうのではという心配は杞憂で、翌日にはけろっとした顔で帰ってきたドン・サファイアは、また昼夜を問わず僕に襲いかかってきては、セックスしまくった。ものすごい絶倫は相変わらずで、僕は「やりまくってやる」と誓ったことを危うく後悔しそうになったほどだ。
そんなドン・サファイアにも、その日は訪れた。
最後の一週間は身体を起こすことさえつらい様子だったが、僕を抱きしめたり、キスしたり、上に跨らせたり互い違いになったり、ありとあらゆる方法で、彼は僕を快感に導き続けてくれた。そして、「これが最後だから、俺が上」と言って僕をベッドに転がし、やっとのことで身体を起こすと、僕の足を大きく開かせて、挿入してきた。
僕の目から、涙が零れる。ドン・サファイアがこの瞬間、最後の命の炎を燃やしていることが、十分すぎるくらい分かったからだ。
僕は腕を伸ばし、ドン・サファイアの眼帯を外す。深い海のような青い眼には、冴え冴えとした白い星が輝いていて、涙に濡れた僕の瞳には、それはいくつもの星々が瞬いているように見えた。
ぼくたちはゆっくりと身体を揺らしながらたくさんキスをして、「愛してる」と囁き合って、次第に昂ぶる性感に身体を震わせながら、この世のものとは思えない歓喜に包まれた。
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