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寒空の下、俺は自分で作ったこたつの中で丸くなる。
「うー寒いなぁーでもこたつの中って気持ちいいんだよなー」
俺はこたつの中でくつろぎの言葉を付与させてこんなことを言ってみた。
そして、なぜ作ったと言ったのか?それは……
「コードライフ様こたつって気持ちいいんですね」
「そうだよ、ネコネこたつというものはレジェンダリウェポン級に匹敵するのかもしれないな……」
「げげげ、そうなのですか!恐れ多い、こたつ様あぁ申し訳ありません……」
「冗談だよ!冗談!ネコネそんなに土下座しなくていいから!」
俺は慌てて、猫耳のまぁ小さい猫の獣人に対して冗談だということを告げる。
猫耳、獣人ときたらわかるだろう。
そう、俺は今、元いた世界では異世界と呼ばれている世界にゲームから転移したわけであるのだった。
そして、作ったこたつは俺の錬成魔法で作ったわけで今はこうして、冒険をともにしているネコネ達と共にまったり雪が降る雪原地帯の野営地でまったりと過ごしているのだった。
「気持ちいいですねーこたつ……zzz」
「そうだなぁーって寝るの早!」
起きたと思えばすぐに寝てしまったおっとり系の少女エリンがスヤスヤとまた言葉を発したかと思えばまた再びの夢の世界に入るのであった。
こたつの魔力おそるべし!と俺はこたつに対して恐れを抱くのであった。
いい意味で……
「で、お前はどうしてこたつに入らないんだ?サクラ?」
「っう!?」
かまくらの外で雪で積もって真っ白くしながらも何も動じない(ブルブル震えていたからこの場合はどうなのだろうか)刀を携えたザ・サムライといえるような感じで仁王立ちしていたので俺は心配になって声をかけてみたわけである。
「べっ別に!拙者はそんなもっものに頼らずとも、武士とは寒さの中でも忍耐強くしておかなければはっ恥でござるからな!」
寒さの中でブルブル震えながらもサクラは己の意思を貫こうとしているのであった。
しかし、俺はそんなことではひるむことなどなかったのだ
「あーそうか、別にいいんだけどなーこたつ暖かいのになー」
「くっ」
俺はわざとらしく、声を大きくして誰かさんに言ってみる。
「加えて、ミカンもあるし美味しいしなー」
「くうぅ」
くっがぐうぅに上位変換されていく言葉の音
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