どこにでもいる
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「その箱を盗んだ、というか持っていった人の名前は分からないんですか?」 宮司さんは頭を左右に振った。 「2人がお互い話しているときに下の名前で呼びあっていたのを聞いた。それしか分からないんだ。 一応警察にも届けたんだけどね…もう見つからないだろうねと。 下の名前は、多分、F とG…と言ったような….」 俺は頭の中で名前を聞いた瞬間、体が強張った。 G…G….!! あい、つ…!!
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