バレンタイン・ラプソディ

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でも、私を追い抜くまで、ずっと…なんて。 嬉しい反面、ただただ信じられなくて。 「こんな…男みたいな、私でいいの…?」 「どこが?確かに高山は女の子にモテるけど、それは純粋に慕われてるってことだろ。それも魅力のひとつなんじゃないの?」 その言葉に思わず泣きそうになって。 一生懸命に涙をこらえていたら鼻の奥がツンとなった。 「オレは本気だよ。返事、聞かせてもらえるかな?」 「植草…」 勿論。私の返事(こたえ)は‐――… 「私も、植草のこと…」
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