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朝、何やら身体が重く目を覚ませば若様の腕が自分を抱きしめており少しの間、その綺麗な寝顔に見惚れていた。
綺麗な顔立ちに長い睫毛、サラサラの黒髪。
がっちりと鍛えられた胸板に手と顔をあてると心臓が動いているのがわかった。
「続きしたいのか?」
上から声がし顔を上げれば若様がこちらを見ていた。
「わ、若様、いつから起きていらっしゃったのですか!?」
「お前が起きるほんの少し前だ。」
そう言いながら私の上に乗り嫌な予感がした。
「わ、若様…私今日も学校でして…」
「休め。今日は今からもう一回だ。」
「えっ!ちょっ!きゃん!!」
すでにお互い裸だっため若様はサクラの胸に吸い付いた。
「だ、ダメです若様っ!」
若様の頭を押して抵抗してみるが、何の意味もなく彼はもっと強く胸を吸った。
「ああっ!」
「サクラはココ舐められるの好きだよな?」
「んっあっ…」
背中に回された手はイヤらしくそっとお尻に向かって優しくなぞり、空いたもう片方の手で胸を揉む。
「だ、だめです若様…今日はテストがある日なんです…」
「また影武者に行かせる。」
「そんなの…」
ズルイですと口を開けばそれを塞ぐようにキスをされた。
こうして若様の行為は昼近くまで続きサクラは布団から起き上がることが出来なくなった。
「……若様のバカ…」
布団に丸まり顔だけ出して若様に抗議する。
「怒った顔も可愛いぞサクラ。」
ぐりぐりと頬を擦り合わせ布団ごと抱きしめる若様の顔は緩みっぱなしでこれが噂の戦鬼とは今の若様を見ても誰も思わないだろう。
「若様!私怒ってるんですよ!」
「ああ怒っているな。では、どうすれば俺の可愛い姫様は機嫌を直してくれるんだ?」
ニコニコと嬉しそうに聞いてくる若様の顔を見ていると怒る気が失せ、サクラはもういいですと布団を頭まで被りふて寝した。
若様が布団からはみ出ている髪を撫でるとギュルルルと腹の虫が盛大に鳴いた。
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