夢見る無給の研究員

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僕はこの素晴らしいことに気づいたけれども、僕が子供の時に自衛隊が「お前にノーベル賞は取らせない」と言った言葉を思い出した。(自衛隊についても拙著「ある公園にて」「神様のゲームver.2」等を参照してほしい。)自衛隊がノーベル賞を取らせないと言った以上、僕にはノーベル賞は取れない。それでその彼女と相談した結果、東京大学でスーパーカミオカンデの研究をしている埼玉大学出身の優しそうな人に教えてノーベル賞を取らせようということになった。スーパーカミオカンデというのはニュートリノを検出するためのとても大きい装置のことだ。埼玉大学出身としたのは埼玉大学には相対性理論の研究グループがあったからだった。スペックを指定したらちょうど良い人がいた。ノーベル賞は同時に三人まで取れる。二人目はスーパーカミオカンデと同じような研究をしている外国人にしよう。三人目はスーパーカミオカンデにとても貢献した日本人がいる、と 。ただ三人目はノーベル賞を受賞する頃には亡くなっているだろうという話を自衛隊としていた。 ノーベル賞受賞者はノーベル博物館の椅子にサインをするそうだ。2015年物理学賞では受賞者のサインとともに「Super-Kamiokande collaboration」と書いてあるそうだ。スーパーカミオカンデの名簿に僕の名前が無給の研究員として出ているかな?三人目の席はまだあいているかな?
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