第二章 『空っぽの中に』

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 私と駿ちゃんが挙式したR式場が、レストランウェディングを担当するとは思っておらず、松本さんとこうして思わぬ再会をしてしまうとは……。  店長の話によると、篝さんはこのレストランウェディング以外にも、いくつものカップルの担当をしているようで、毎日バタバタ忙しいらしい。  しかし私に目には、いつも彼の笑顔が映っており、それはまるで毎日を楽しんでいるかのように見えた。 「花嫁さんには、今ドレスを選んでもらっていて、ドレスは前日運んできます」 「オッケー、了解です」
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