見上げる空

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帰り道。 2人で夜空を見る。 何の話をしているのか忘れてしまうくらいに星が宝石箱のようにとても綺麗で。 2人して立ち止まった。 君に悟られないぐらいに隣を見る。 制服の最後の冬。今日も一緒にいられた。 また、来年も再来年もずっと一緒にいたいのに あなたはずっと遠くに行ってしまう。 悪い結果が出ればいいなんて私はわがままですね。 涙が出そうになるのを堪えるためにまた夜空を見上げた。 見上げると雪が降ってきた。 隣の君は嬉しそうに報告する。 その笑顔はいつまで隣で見れるのだろうか。 「行って欲しくない。」 でも、そんな簡単なことすら言えない…。 「一緒に頑張ろう」 それが私の精一杯。私も笑顔を作るよ。 オリオン座が消えるまで…
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