7人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
悲しみや涙を夢に変える。その方程式みたいなものが私たちの前に横たわる。
それは喜びや悲しみ,憎しみや妬み、友情愛情、そんなものを並べ替えるだけで解けるほど生やさしくはない。
涙の数を数えても悲しみの深さはわからない。
夢の数だけ幸せが訪れるものでもない。
「自分だよ、さやか。自分を見つめないと何も始まらない」
最後に璃子はそう言った。
自分だけを信じて前へ進む。
飛んでいこうなんて思わない、大空に広げる翼なんて私はいらない
それでいいのかもしれない。
迷わずしっかりとその一歩を踏み出せる勇気があればいい、
それを見守ってくれる仲間がいればいい
誰かがまた私のうしろ髪を撫でるかもじれない。
けれどもう私は振り返らない。
後ろにいるのは笑顔で微笑む仲間たち・・・そうに決まっているから。
最初のコメントを投稿しよう!