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「さて八艘跳びはダメと言われたからな
今あるのはトランプくらいか」
「それなら ほんまるを たんけんしませんか?
あるじさまは まだここにきて ひが あさいんですよね?」
「でも長谷部さん体調が悪いんだよね?
ウロウロしない方がゆっくり休めるんじゃないかな?」
「お前達は此処で大人しくしていろ
光忠達が戻って来た時に居なかったら俺まで怒られる」
「なら大倶利伽羅だけ のこれば いいじゃないですか
僕と小夜とあるじさまで たいけんしてきます」
「それ光忠さんだけならいいけど一期さんの雷まで落ちる
多分 一期さんは怒ると怖いと思う
粟田口って兄弟多いって聞いたし」
「一兄は怒ると怖いぞ
まぁ滅多にキレる事は無いけどな」
「薬研あまり怖がらせる様な事を言わないで下さい
余程の事が無ければ怒ったりしませんよ」
「まったく僕達が早めに戻って来たから良かったけど
主は今日は休みなんだから連れ回しちゃダメだよ?」
部屋には奏と伽羅と今剣と小夜が残っていた。
戻ってきた薬研と一期と光忠は四人を見てそれぞれに
話す。
奏の両膝にはそれぞれ今剣と小夜が座っている。
長谷部が入れば怒っていただろう。
「でも たんけんくらい いいじゃないですか
ほんまるの なかですよ?」
「俺も本丸の事 知りたい
これからもっと増えてくるのに何も知らないままで
いたくない」
「わかりました」
「一期君」
「ただし私達の言う事を聞く事!
長谷部殿がお休みですから騒いではいけませんよ?」
「は~い」
「わかったよ」
「不束者ですがお願いします」
「その挨拶は間違ってるよ!
嫁入りの時の挨拶だからね?
主って時々 とんでもないこと言うよね!」
「そういうところも可愛らしいと思うぜ?」
「それとこれとじゃ話が違うだろう?」
「とりあえず正しい事を教えなければいけませんね」
光忠と一期が頭を抱えていたがそのまま本丸探検を
始める事になったのだった。
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