第参章

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「此処はご存知の通り風呂場です」 「露天もあって広いのは男士が多かったからか?」 「えぇ 元々は大所帯だったので」 「また大所帯になるさ そのうち五月蝿いくらいになるだろう だから寂しくない 一期さんって寂しがり?」 「弟が多いですからな そうかもしれません それに薬研がしっかりしてますから」 「一兄は俺っちを買いかぶりすぎだ」 「薬研くんはしっかりしてるな 次 行こうか?」 そういうと次の場所に向かい始める。 次に向かったのは手入れ部屋だった。 「此処は手入れ部屋だ 俺っち達が戦闘で怪我をしたら此処に来て主から手当てを 受けるんだ」 「なるほど まぁ可能な限り使わないに越した事ない場所だな」 「そうだね 実際は難しいところもあるけど僕達も気をつけるよ」 「つぎ いきましょう とうそうべやは たのしいですよ」 「なら行ってみよう」 今剣に手を引かれ奏は次の部屋に向かう。 小夜も反対の手を引いていく。 後ろから他の三人も付いてくる。 刀装部屋につくと神棚が部屋の奥に埋め込む様にして 作られていた。 「ここが とうそうべや ですよ」 「随分 大きな神棚だな 部屋も広いし」 「何人かで作る事もあるんだ だから広いんだ 僕達 短刀だけが作る訳じゃないからね」 「なるほど こんな所もあったんだな 知らなかった」 「まぁ此処はほとんど僕達 男士が使うから 入る事はないと思うよ?」 「わかった」 「次は部屋を案内しますね」 部屋の案内はサラッと済ませる。 殆ど刀派事になっている事が多いらしい。 部屋の前には名前が書かれた札が下がっているので それさえ見れば部屋にいる人物を間違える事はないだろう 庭がよく見える場所にやって来ると奏の足が止まった
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