第四話

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「そうか 無いなら出せばいいんだ」 「何を出すのですか?」 「一期さんか ゲームの事だよ 確か誰も使ってない部屋があったよな?」 「ありますがこの本丸にゲームはありませんし 出すと言っても物がないのですから出しようがありません 作るにしろ買うにしろ簡単な事ではないのですよ?」 「それが簡単に出来ちゃうんだよ これから一期さんの弟も増えるし清光君も好きだろうから もちろん使う時間を決めたりしなきゃだけど 何より俺が手持ち無沙汰なんだ」 「話し相手にぐらいなりますよ?」 「何時もって訳にはいかないだろう? 出陣したり資材集めがあるんだ」 「それはそうですが」 「ほらお茶だ」 「ありがとう」 「何の話をしてたんだ?」 「ゲームの話ですよ 主が不思議な事を言われるので」 お茶を持って戻ってきた大倶利伽羅が奏の隣に腰を下ろす 反対側に座っていた一期一振が代わりに答えると 首を傾げていた。 「要は俺がゲームをしたいって話 あわよくば新しく来た男士達との会話の糸口にお互いが なればってとこだな」 「それはのめり込む奴が出そうだな」 「そこはまぁ取り決めをするしかないだろ? 大前提に内番や出陣に支障をきたさない程度にだな 粟田口の弟達は一期さんに任せる」 「なら粟田口は1日一時間くらいですかな」 「後は各保護者組がいるだろうからその人達に任せよう」 「それがいいだろうな」 「あっ主 鍛刀終わってたよ?」 「なら行こうか 伽羅ちゃんも一緒に 一期さんも来る?」 「私は薬研の所に行きます 何やら育てたい植物があるとかで」 「後で一応 教えてくれると助かる」 「わかりました」 そのまま鍛刀部屋に向かい新しい男士を迎える事にした 奏と大倶利伽羅。 この後 一波乱があったのだがそれはまた別の話で………
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