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「帰ったか」
「ええ、どうしましたか?」
座っている私の肩に頭を乗せてくる。
「ん、お前が相手をしないから」
「勉強してたんです、それに里穂もいましたし」
「だからといって無視はないだろ」
清流がもう泣きそうだ。
「すみません、今はいっぱい相手しますよ」
その言葉に甘えて今度は膝に頭を乗せる。
ぎゅっと腰を抱いて、おなかに頭をくっつける。
「甘えん坊さんですね」
「…お前だけだぞ」
今の上目遣いの照れた感じ、可愛かったです。
思わずドキッとしました。
なのでもう少しこのままでいたいです。
気づいたら2人とも寄り添って寝ていて夕方になっていた。
「清流、起きてください」
「んあ?…本気で寝たな」
「私もです、夜寝れなくなったらどうしましょう」
「その時は俺が朝まで相手してやるよ」
「はい、お願いします」
「……」
え、清流が固まってます。
何か変なこと言いました?
「無自覚は怖いな、お前学校でも気をつけろよ」
「え、はい」
夜もその事について考えたが、結局分からず
考え疲れて寝てしまった。
「ぐっすり寝やがって、仕返しに今日は俺の部屋に連れて行こう」
清流は琴葉を起こさないようにお姫様抱っこで自分の布団まで連れて行った。
翌朝、見慣れない部屋で琴葉は目を覚まして驚くのだった。
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