清流の日常

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清流は琴葉よりも早くに目を覚ます。 琴葉が隣で寝ていることを見て、安心して起きるのが日課だ。 今日は琴葉の布団に入ってみた。 琴葉の布団に入るか、自分の部屋に連れて行くかはその日の気分で決める。 今日はどういうリアクションをするか、楽しみだ。 「ん…」 そろそろ起きるか? 「んぅ…」 琴葉が寝返りをうってこちらに向いた。 ぎゅっ 「あったか~い」 清流に抱きついてほおを胸にぴったりとくっつけてくる。 あったか~い、じゃねえわ。寝ぼけてやがる。 この小悪魔め、俺の理性に感謝しろよ。 まあ、少しくらいは意地悪してもいいよな。 さっきよりもさらに引っ付き、足を絡めて動けなくした。 「苦し…ぷはっ! あれ、動けない 清流、起きてください」 頑張って抜け出そうとしているのがいじらしくて 寝たふりをしているのに笑みがこぼれる。 「あ、起きてますね、離してください 今日は私が朝ごはんを作る担当なんです」 その答えが気に食わなかったので、そのまま琴葉に覆い被さる。 「今は俺のことだけを考えろ、他のことは考えなくていい、分かったか?」 「はい」 清流の強い瞳に琴葉は思わず返事をしてしまった。 「いい子だ」 チュッ まぶたに口づけを落とす。 「もう少しこのまま寝てろ」 お互いの息づかいだけが聞こえる。 20分ほど経った。 「そろそろ起きるか…琴葉?」 完全に2度寝してるな。 さて、どうやって起こそうか。 しばし考えて 「起きろ、眠り姫」 チュッ 「ん…あれ、寝ちゃいました」 本当に起きた。 「さっきの夢、すごくリアルでした」 「夢?」 「清流に起きろ、眠り姫って言われて…(照)」 「ふーん、それで?」 琴葉は目で言えないことをアピールするが… その上目遣いは反則だろうが。 チュッ 今度はくちびるの端にしてやった。 「なんでキスするんですか?」 「可愛かったから」 「…もう知りません!」 琴葉がバタバタと出ていった。 毎日いいリアクションしてくれるから飽きないな。 清流は寝間着から着物に着替える。 着替えると言っても、頭の中で着たい服をイメージしたら次に目を開けたら着ているという感じだ。 一応神様なのでそこら辺は特別だ。 この間、琴葉の前で洋服に着替えてやったら驚いていた。 喜んでいたようだから次も機会があればしてやろう。
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