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色々と考えていたら、知らない公園にたどり着いた。
最近はよく町の探検をしている。
この町は結構広いから探検のしがいがある。
とりあえずベンチに座ってボーっとする。
すると、いつものように猫や犬、小鳥の霊がやってくる。
その子たちを撫でながらのんびり過ごす。
あー、落ち着く。
僕って小学生だったよね…
そんなことを考えていたら、少し離れたところから何やら怪しい気配がするのに気づいた。
それが少しづつ後ろから近づいてくる。
なんだろ、厄介なのだったら嫌だな。
それが背後に迫った時、優樹は横に避けた。
「ピギャッ」
あ、なんか白い物体がベンチに落ちた。
なんだろこれ、モフモフしてるし。
モフッ…モフモフッ
気持ちいい!
「やめて~」
ん?喋った。
よく見ると猫っぽい、けど猫にしては大きいし、尻尾が2つある。
分かった。
「君、猫又でしょ」
「あら、よく分かったわね」
初めて目が合った。
綺麗な琥珀色だ。
「綺麗…」
「うふっ、ありがとう」
猫又は初めて見たなぁ。
そういえば
「なんでさっき後ろから襲いかかってきたの?」
「生気を吸うためよ」
…そんな当たり前でしょ、みたいに言われてもね。
「あなたすごく美味しそうなんだもの、一口ちょうだい?」
そう言ってしなやかに近づいてくる。
「嫌だよ、ていうか一口って食べものじゃないんだから」
「同じよ、取り入れなきゃ弱って消えちゃうもの
だから、あなたみたいな強い生気が欲しいの」
「はぁ…」
それって、僕の中にいる人の影響かな。
それとも霊感体質か。
考えている間に目の前に知らない綺麗な女の人がいた。
「いただきます」
白い髪に妖しい琥珀色の目をした人にキスをされた。
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