prologue

3/5
前へ
/31ページ
次へ
(とは…ことは…) なんだろう、心地いい声… 「琴葉!!」 「ん…おはようございます」 いつもは早起きだが、今日はもう障子ごしに朝日が差し込んでいる。 「まったく、昨日は何時まで起きてたんだ」 覗き込まれる目が、その目にかかる長い髪が朝日に照らされ輝いている。きれい… 「琴葉。」 「あ、えっと1時まで起きていた記憶はあるのですが、勉強していたら寝落ちしてしまいました」 畳には古い本がたくさん積まれ、あちこち散らばっている。 「医学の基礎、医療事典…これ全部医療系の本か」 「はい、少しでもあなたの力になりたくて!」 「…余計なことはするな!」 ビクッ! 「すまん…朝飯だ、早く顔を洗って来い」 どうしよう、怒らせてしまいました…
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加