東の異変(ヴィンセント)
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東の異変(ヴィンセント)
かつてこの国には、『エル族』と呼ばれた者達がいた。またの名を、『森の智者』とも言う。 かれらは東の森林地帯に住み、町の人間との関わりを極力絶って自給自足の生活をしていた。 獣と対話し、精霊の声を聞き、神の声を聞いたという。 だが彼らはとある事件をきっかけにその姿を完全に消してしまう。十四年前に起こったその事件を、人々は『エルの悲劇』と言って封印した。
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