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短ホラ1 P920
行方不明の旦那から届いた手紙の内容は、「女と、市場で、二つの、メガネを、木のフレームで、几帳面に、又作ってもらうね。さがさなくていいよ。れいぞうこの中に、ルイベにした魚があるよ」
これを解読すると、読点で区切られた文の頭文字に注目する。
女と市で「姉」
二つは「ニ」
メガネを木のフレームに几帳面に又作るで「殺」
さがさなくていいよは「さ」
れいぞうこは「れ」
この中には「こ」
ルイベした魚があるよは「ル」
繋ぎ合わせると、「姉に殺される」
絶縁するまで、ずっと色々なものを搾取されてきた旦那は、姉に自分の居場所がバレ、命とお金を狙われていることに気が付き、嫁に姉にバレないよう危険を伝えたかったようだが――――一足遅かったようだ。
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