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はい、OKでーす、という掛け声が22時になってやっとかかった。
番組閲覧の観客に向かって出演者それぞれが軽く会釈する。
ぞろぞろとスタジオを後にするゲスト達の一番後ろから楓太もそれに続いた。寄り添うようにその隣を歩くのは颯だ。白い横顔は出会った時と変わらず美しいな、と歩きながら颯太は思った。
「今日は終わるのが早かったですね」
「あぁ。明日は入りが早めだから早く寝たいわ」
「そうですね。晩御飯どうします?」
「軽めにつまむくらいでいいわ、俺は」
「じゃあ俺もそうします」
出演者控室に入り、アイドルらしくとあてがわれた衣装の白いジャケットを脱ぐ。
私服に着替え終えるか終えないかの頃になって、控室のドアをノックされた。
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