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そう。霊子力学。
十年前。私、鴉(からす)谷(だに)ケルディウム三世(さんせい)によって発見されし霊子の存在は、ここにオカルトの域を脱し、正当なる学問として成就した。
確かに年季は浅く、認知も薄い学問ではある。
しかし裏を返せば、それは今後の発展が大いに期待できる学問ということだ。
霊子力学の発展は諸君等の努力にかかっている。
勉強したまえ。
霊子力学を使えば、これまで科学によって幻想と虐げられてきた数々の事象を論理的に解明することが出来る。
私は信じる。魔法も、怪奇も、奇跡も…。
そして神も…。
霊子力学は…。
我々の未来は、きっと、それら全てを解析することが出来るのだ。
いざ。諸君。霊子力学とは《神域へのプログラム》と知りたまえ。
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