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「おいおい、荒れてんなぁ……」
苦笑いした佐々木は、ペットボトルを拾うと俺の頭をバシンと叩いた。
俺は佐々木を睨み返してやった。
「バレンタインなんてチョコレート会社がチョコレートを売るために勝手に作ったイベントに過ぎないんだからさ、あんまり気にすんなよ」
佐々木の隣に座っていた山口が慰めるように言った。
「……クソ、なんで俺だけ」
やけになって頭をガシガシと掻きむしると、余裕こいた佐々木がポンッと俺の肩を叩いた。
「ま、仕方ないよ、次頑張ろうぜ」
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