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あれ?俺、嫌じゃないなんて……そんなこと言った??
自分の言動を思い出そうとしているうちに、いつの間にか体が永野さんに引き寄せられて、再び唇が塞がれた。
「えっ?」
驚いて俺が間抜けな声を上げると、湿っぽい柔らかなモノが口の中に侵入してきて、舌を絡めとられた。
初めての感覚に、ただ驚くことしかできなかった。
いつまで経ってもそれは俺の口から出ていく様子はない。
息苦しくて、俺は気が遠くなった。
そしてついに、俺は立っていられなくなった。
「……おっと」
グラリと倒れそうになる俺の体を、永野さんの腕ががっしりと支えた。
やっと解放された俺は、大きく息を吸った。
夜の冷たい空気が肺に満たされていく。
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