277人が本棚に入れています
本棚に追加
微笑みを浮かべた永野さんは、そんな俺の様子をじっと見ていた。
「ねぇ、渡辺くん、俺と付き合おうよ?」
「………へ!?」
次から次へと予想外のことを言われて、俺の頭はもうキャパオーバーだ。
驚きで声も出なくて、俺は、口をパクパクさせるしかできなかった。
そんな俺の前髪を優しく撫でながら 永野さんは
「可愛い」
と呟いて、今度は、啄むようなキスを唇に落とした。
「これでもさ、俺、結構尽くすタイプなんだよね?
………ねぇ、俺、どう?渡辺くん考えてみてよ」
そう言って、その大きな体で俺の体を包み込んだ。
もう俺は何もすることができず、永野さんのされるがままだ。
さらに強く抱き締められて、恥ずかしくなった俺は、夜空を見上げた。
最初のコメントを投稿しよう!