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結婚式の翌朝、事前に遅れると連絡したという翔と二人で役所に行った。25年間お世話になった赤坂の姓に別れを告げ、木山の戸籍に俺が加わった瞬間泣けた
もう、不安に思うことはない
これからずーっと俺は翔と、生きていける
「うああどうしようドキドキが止まらない家入さんとかぜったい気づきますよ俺の変化に」
「とりあえず息を吸え」
そ、そうします
ゼェゼェゼェゼェゼェゼェ、酸欠気味の脳がちょっとくらくらするかも。息継ぎなしに喋るのはもう止めよう
「圭吾。先に言っておく」
はい?
キリッと表情を引き締めた翔が格好いい。大好きな人と家族になれた喜びで、俺の足は地についてないようだ。ふわふわする
「堂々としてろ。何を言われても表情色を変えるなよ」
翔・・・・・・
「大丈夫です。覚悟は出来てますから」
俺は瞭さんみたいに綺麗じゃないから。同性婚かよ気持ち悪ぃ。ひそひそ交わされる囁き、顰められる眉、避けられたりするだろう。でも、翔と結婚したことに後悔はないし、指輪を隠す気も、旧姓を名乗り過ごす気もない
「そうか」
「はい!」
「気合い十分だな。だが、不安があれば言ってこい。直ぐに対処する」
好き。大好きだ、翔のこと
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