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「不安そうな顔するなよ」
「え、誰のせいですかね?」
くくっ、喉の奥で笑った翔が
「参るよな。お前の気強ぇ瞳に俺、弱すぎだ」
俺の唇を塞いだ。激しい、奪いつくされそうなキスに、全身の血が沸騰する
息を切らせ、彼の舌に舌を絡ませながら少し背伸びした俺は一瞬だけ、さっきの言葉を思い出す『自覚できねぇならすり込ますしかねぇよな? 俺の気配を』努力しよう。何を自覚すればいいのか分からないけど、翔の心配を軽減することはできそう。な気がした
ベッドに横たわり、翔の重みを受け止め、彼の頭を胸に抱く
「あっあっ、んんぅあ」
声を漏らす俺の固く尖った小さなソコを舐めて、吸う音が響いて恥ずかしい、気持ちいい、頭が変になる。思わず、肩を押したら逆に、押し潰すように体重を掛けてきた。重なる肌が熱い、荒い呼吸にドキドキする。翔と俺の目が合った途端、目尻に薄いシワができて
「すげぇ可愛い。圭吾の、俺を信頼しきった表情が堪らねぇ」
心臓が爆発しそうな顔で、笑った。ボッボッ、顔が燃える。反則すぎ、なんなんですかその笑顔は
「・・・・・・ふゃあ」
文句が言葉にならない。だいたい焦る、怒ってたかと思えば可愛いとか言ってデレるしで、もう、俺の心臓が保たないっての。そうだ、否定しないと。俺は男だから
「か、かわいくない」
「ヤベェかも、余裕ないわ、俺」
やだ幻聴? 会話のキャッチボールを無視した翔の、くっっそマジな声が聞こえた気がする
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