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以前、あなたが話してくれたところだし、今、あなたと仲良くなるには、いい場所なんじゃないかなって。
思ったとおりだった。
「じゃあ、おばけ屋敷はマストだな!あははは~」
悠人が意地悪そうに言った。
「な、なによー、おばけおばけって!もう~」
わたしは、悠人の手を引っ張って外に出た!
わたし達はローラーコースターに乗り、……いやいやながら、……おばけ屋敷にも入った!
「わたしは、こんなおばけじゃないもーん!」
「どう、比べてわかったでしょ!」
わたしは口を膨らませて悠人を見た。
「うん、たしかに雫は、今時の幽霊なんだね!うんうん」
また意地悪そうに言った。
「だからー、幽霊じゃなーい! 」
「もうーー!!」
悠人は周囲から、独り言してる怪しい人物に誤解されてたようだった。
ごめんね、変人扱いさせてしまって……。 クスクス。
「悠人、ありがとう!」
「今日は、とっても楽しい一日だった」
「――あっ! あと、鰻食べて帰ろうよ~!」
わたしは、また悠人の手を引っ張った!
……悠人の手の平は、少しだけ小さい感じがした。
悠人の夢も、……まだまだ先なんだよね……。
まだ……。
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