将来の夢

3/3
前へ
/24ページ
次へ
以前、あなたが話してくれたところだし、今、あなたと仲良くなるには、いい場所なんじゃないかなって。 思ったとおりだった。 「じゃあ、おばけ屋敷はマストだな!あははは~」 悠人が意地悪そうに言った。 「な、なによー、おばけおばけって!もう~」 わたしは、悠人の手を引っ張って外に出た! わたし達はローラーコースターに乗り、……いやいやながら、……おばけ屋敷にも入った! 「わたしは、こんなおばけじゃないもーん!」 「どう、比べてわかったでしょ!」 わたしは口を膨らませて悠人を見た。 「うん、たしかに雫は、今時の幽霊なんだね!うんうん」 また意地悪そうに言った。 「だからー、幽霊じゃなーい! 」 「もうーー!!」 悠人は周囲から、独り言してる怪しい人物に誤解されてたようだった。 ごめんね、変人扱いさせてしまって……。 クスクス。 「悠人、ありがとう!」 「今日は、とっても楽しい一日だった」 「――あっ! あと、鰻食べて帰ろうよ~!」 わたしは、また悠人の手を引っ張った! ……悠人の手の平は、少しだけ小さい感じがした。 悠人の夢も、……まだまだ先なんだよね……。 まだ……。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加