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守護精霊
いつものように、アルバイトに行く途中だった。
自宅から自転車で通える、居酒屋まで行く途中の出来事だった。
「なんだったんだ……、あのコ……?」
ぼくは、さっきの女の子ことを考えながら、自転車を走らせていた。
「薄暗くてよく見えなかったけど、"脚"あったっけ……あのコ?」
そういえば、以前、あの辺りで交通事故があった。
たしか、中学生の女の子が車に跳ねられた……って……。
「おいおいおい!! 出ちゃったのか~!?」
「み、見ちゃったのか~~オレ、……見ちゃったのか~~~!?」
「やっばー、話もしちゃったよー!」
忘れよう忘れよう! さっさと忘れよう!!
わたしは、わりあい落ち着いていた。
「本当に逢えちゃったね……悠人! うははは~」
いきなりあんな出逢い方をするなんて、ちょっと驚いたけど。
いや、かなり焦った! っ……たはは~っ!
……まさか、本当に逢えるなんて。
わたしはチラッと、頭に引っ付いてる謎のカエルちゃんに目をやった。
このカエルちゃんは、気づいたら、わたしの頭に引っ付いていた。
なんだろ……このカエルちゃん?
このカエルちゃん、何……? 何者……?
「ワタシを疑うなんて、心外だけども!」
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