第1話 逢魔時と納豆の悲劇

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第1話 逢魔時と納豆の悲劇

あゆみ:・・・。 (ガチャ) 乃里子:やほー、何してんの? あゆみ:来週のイベントの練習。 乃里子:アンタの勤めてる飲み屋の? あゆみ:うん。 乃里子:で、何してんの。 あゆみ:見ての通りだよ。 乃里子:見ての通りというよりは、嗅いでの通りかしらね。     凄い匂いよ、それ。 あゆみ:乃里子ちゃん、納豆の匂い駄目な人? 乃里子:別に駄目じゃないけどさ。     うわ、テーブルがむっちゃネバネバしてる。 あゆみ:次は納豆早移しなんだもん。 乃里子:小豆、里芋ときて次は納豆?      あゆみ:面白いよね、段々難易度上がってるんだよ。 乃里子:面白いのはそのお店のママの頭の中だわ。 あゆみ:次は味の素の粒移しを考えてるんだって。 乃里子:で、アンタがモルモットにされるの。 あゆみ:モルモットってひどーい。     テストプレイヤーって呼んでよ。 乃里子:そう煽てられて練習してる訳ね。     ご苦労なこったわ。 あゆみ:で、今日はどうしたの? 乃里子:いやさ、旦那帰って来るまで暇だなーって思って。 あゆみ:不良主婦だね、家事しなよ。 乃里子:あのね。     掃除や洗濯って、慣れると意外と早く終わんのよ。     
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