0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
第1話 逢魔時と納豆の悲劇
あゆみ:・・・。
(ガチャ)
乃里子:やほー、何してんの?
あゆみ:来週のイベントの練習。
乃里子:アンタの勤めてる飲み屋の?
あゆみ:うん。
乃里子:で、何してんの。
あゆみ:見ての通りだよ。
乃里子:見ての通りというよりは、嗅いでの通りかしらね。
凄い匂いよ、それ。
あゆみ:乃里子ちゃん、納豆の匂い駄目な人?
乃里子:別に駄目じゃないけどさ。
うわ、テーブルがむっちゃネバネバしてる。
あゆみ:次は納豆早移しなんだもん。
乃里子:小豆、里芋ときて次は納豆?
あゆみ:面白いよね、段々難易度上がってるんだよ。
乃里子:面白いのはそのお店のママの頭の中だわ。
あゆみ:次は味の素の粒移しを考えてるんだって。
乃里子:で、アンタがモルモットにされるの。
あゆみ:モルモットってひどーい。
テストプレイヤーって呼んでよ。
乃里子:そう煽てられて練習してる訳ね。
ご苦労なこったわ。
あゆみ:で、今日はどうしたの?
乃里子:いやさ、旦那帰って来るまで暇だなーって思って。
あゆみ:不良主婦だね、家事しなよ。
乃里子:あのね。
掃除や洗濯って、慣れると意外と早く終わんのよ。
最初のコメントを投稿しよう!