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入院中の私は、病院の個室で毎晩毎晩、犯されている。
ギイ、、、、、
ドアが開き、担当医の鮫島(さめじま) 剛志(つよし)が入ってくる。
バタン。
ガチャリ。
ドアを閉め、鍵をかける音がした。
消灯時間は過ぎていて、私は暗闇の中で身を震わせながら『来ないで』と念ずる。
「寝てるの?」
ベッドの小型電灯が点けられた。
鮫島が私に話しかける。
寝てるから来ないで、と私は願う。
強く握りしめた掛け布団がめくり上がり、パジャマの私が露わになった。
「寝てるなら、他の男も呼んじゃおうかな」
鮫島がドアの方を向く。
「待って下さい!起きてます!起きてますから!」
私は起き上がり鮫島の白衣を掴む。
「へえ、起きてたんだ。なに?寝たふりしてたの?」
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