1

58/66
前へ
/66ページ
次へ
「プレゼントが有るんだ」 消灯時間が過ぎた後、今夜も鮫島は私の病室にやってきた。 「プレゼント、ですか?」 嫌な予感がする。 常人からのプレゼントには期待できる。 狂人からのプレゼントには警戒してしまう。 「そう、プレゼント」 鮫島は紙袋からプレゼントを取り出す。 「なんですか?それ。。。」 紙袋から取り出されたプレゼントを見て、私は自身の血の気が引くのを感じた。 「首輪」 と鮫島は言う。 「首輪ですか。。。」 首輪で有る事は見て直ぐに分かった。 なんなら紙袋に入っている段階で、膨らみの形状で予想が付いていた。 問題は、その首輪がなんの用途を目的として選ばれたのか、と言う事だ。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

207人が本棚に入れています
本棚に追加