207人が本棚に入れています
本棚に追加
「プレゼントが有るんだ」
消灯時間が過ぎた後、今夜も鮫島は私の病室にやってきた。
「プレゼント、ですか?」
嫌な予感がする。
常人からのプレゼントには期待できる。
狂人からのプレゼントには警戒してしまう。
「そう、プレゼント」
鮫島は紙袋からプレゼントを取り出す。
「なんですか?それ。。。」
紙袋から取り出されたプレゼントを見て、私は自身の血の気が引くのを感じた。
「首輪」
と鮫島は言う。
「首輪ですか。。。」
首輪で有る事は見て直ぐに分かった。
なんなら紙袋に入っている段階で、膨らみの形状で予想が付いていた。
問題は、その首輪がなんの用途を目的として選ばれたのか、と言う事だ。
最初のコメントを投稿しよう!