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それは、突然のできごとだった。
ーーボン……ボン……ーー
アパートの部屋の窓に何かを当てられる物音で、宮本唯(みやもとゆい)は目覚めた。
咄嗟に時計を見るとちょうど0時。
ーーボン……ボン……ーー
「な、なんなのよぉ……」
寒いのをこらえてベットから出て外を見ると、一人の青年が、雪玉を作っていた。
出来上がった雪玉を持って立ち上がると、まさに、唯の部屋めがけて投げた。
「はぁ?」
唯は、思い切って窓をあけ、青年を見下ろす。
「あの……何ですか?」
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