君と甘い、甘いバレンタインを…

3/8
前へ
/8ページ
次へ
そんな彼女に会ったのは入学式の日_____ _____僕は彼女に一目惚れをした_____ 2年前の春…… 校庭では桜が舞い、小春日和なこの日は入学式にはぴったりだった。 ただ…入学式の式中、僕は教壇前の階段で派手に転んだ。 いや、転ぶこと自体は日常茶飯事なんだ、 僕ドジだし。 でもさ、流石にこんな所で転ぶかよ!! めちゃくちゃ恥ずかしい……!! みんな注目するから、起き上がる勇気すらなくなった……。 いっそ、式が終わるまでこのままでいようか…? 注目する方が悪いんだっ!! 式なんて…式なんて……、ぶち壊してやるーー!!! なんて考えていた時だった。 「ねぇ、大丈夫?」 顔を上げると目の前にいたのは同じ入学生の女の子。 手を差し伸べる彼女はまるで天使のようで…、 この瞬間から僕は彼女の虜になったんだ…… この子しかいない!と思ったのに、後日知ったのは、イケメン上級生の彼氏がいるという最悪の噂。 あの子はきっと今年も彼奴にあげるのだろうか? ……ああ、彼奴が僕ならいいのに。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加