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そんな彼女に会ったのは入学式の日_____
_____僕は彼女に一目惚れをした_____
2年前の春……
校庭では桜が舞い、小春日和なこの日は入学式にはぴったりだった。
ただ…入学式の式中、僕は教壇前の階段で派手に転んだ。
いや、転ぶこと自体は日常茶飯事なんだ、
僕ドジだし。
でもさ、流石にこんな所で転ぶかよ!!
めちゃくちゃ恥ずかしい……!!
みんな注目するから、起き上がる勇気すらなくなった……。
いっそ、式が終わるまでこのままでいようか…?
注目する方が悪いんだっ!!
式なんて…式なんて……、ぶち壊してやるーー!!!
なんて考えていた時だった。
「ねぇ、大丈夫?」
顔を上げると目の前にいたのは同じ入学生の女の子。
手を差し伸べる彼女はまるで天使のようで…、
この瞬間から僕は彼女の虜になったんだ……
この子しかいない!と思ったのに、後日知ったのは、イケメン上級生の彼氏がいるという最悪の噂。
あの子はきっと今年も彼奴にあげるのだろうか?
……ああ、彼奴が僕ならいいのに。
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