1人が本棚に入れています
本棚に追加
「りーくっ!」
バシッと背中を叩き声をかけてきたのは親友の翔太。
「おはよ…今年も最悪……」
「テンション低っ!あ~、"天使ちゃん"ね?
あ!チョコあげっから!」
「お前から貰っても嬉しくない」
「てかさ、お前モテるんだし、あの子じゃなくてもいんじゃね?」
「嫌だ~~!
天使ちゃんじゃないなら、もう死んでやる!」
”天使ちゃん“
僕が天使のようだと言ったから、僕らの中じゃあの子のあだ名は天使ちゃんになってしまった。
「おお、噂をすればってやつ?天使ちゃんきたよ?」
そう言う翔太の目線の先にはあの子がいる。
パッチリとした二重にサラサラとしたショートヘアの黒髪を持つ少女。
ああ!今日もかわいいっ…!!
これで一日が過ごせる!ありがとうございますっ…!!
「…ちょとお前、天使ちゃんの事考えてる時キモいよな…」
思い切り引かれてしまった。
………僕ってそんなキモい?
「まあまあ…!これ食ってファイト!」
翔太が僕にチョコを渡すと、共に先生が教室に入ってくる。
チョコをさっとしまい、自分の席に着いた______
最初のコメントを投稿しよう!