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"彼氏って誰?"
そんな答えが返ってくるとは思わなかった。
「へ?だって昴…先輩……」
「昴は彼氏じゃなくて、お兄ちゃんだよ?一つ上の。いつも一緒にいるけど、違うよ?」
「嘘……だろ……」
あああ!!!
まさかの彼氏と言われていた相手は兄という落ち。
何それ何それ何それ!!
まさか、僕は2年間も勘違いしていたのか……
「フフッ、やっぱ陸くんって面白いね。」
僕を見て彼女は笑う。
「え?」
「入学式のあの日、大胆転ぶ人だなとは思ったけど、それ以降にも色々してたし…。
陸くんって、見ていて面白いよね…!」
僕の事眼中にはあったんだ…、
でもそれって恋愛対象外じゃーーー!?
頭の中が混乱していると、ふと唇に柔らかいものが触れる。
彼女の唇だ。
「え…?」
「うーんと…さっきの続き?」
「それって…」
「陸君、私も好きだよ。
一緒に甘い甘いバレンタインを過ごそう?」
そう言い笑う彼女と僕はまた引き合う様にキスを交わす。
何度も、何度も。
ずっと憂鬱だった恋のイベント"バレンタイン"は、僕にとって忘れられない大切な日になった____.......
Fin____
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