出会いの街角

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悠斗は我慢してそう言い自分の腕の肩に寄り添う 先ほどまで遊んでいたせいか。ほのかに鼻腔つく汗の匂い 鼓動が言い訳するように血液を全身に送り出し心臓が打ち始める 「 元々は昊ちゃんが自分の為にこうしょうって言ったんだよ 」 聞こえ始めた声が助走を付け始める車輪のようにオレの耳に入って意味を深めていく :::: 「 今は番えない 」 「 うん、そうだね ・・ 」 子供過ぎた二人が出会い大人の事情で二度と会えない場所へと引き離された だから決めたんだ 運命なら絶対に再び逢えるって 次の人生では大人でまわりも誰も二人を引き離せない時を選ぼうと そこでオレが先に見つける きっと昊ちゃんが忘れて堅物になってるだろうからね 好きだったボーリングも夢中になり背を並べたゲームセンター 学校帰りに寄ったバッティングセンターも全部が君と過ごした時間 「 それでも思い出せなかったら? 」 「 んー・・キスは? 」 「 何も知らなかったら嫌がるかもよ 」 「 それ傷つくんですけど 」 考えて考え幼い二人は互いが思い出せる方法を探す 「 オレ達が出逢う為に君が咬まれないよう匂いを隠そう。運命の時まで君もオレを思い出さないそうでなければΩの蜜の匂いに魅よせられる人間が群がるだろうから 」 そして二人は別れた オレが自分をΩだと知ったのもクリスマスの朝 そしてあなたを見つける日は決まっていた
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