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『はあぁぁぁ!?何だそのぶっとい棒は、き…聞いてねぇぞクソがぁ!
これは太巻き、今日は節分だぜ!
は、謀ったなぁぁぁ!
さあ、恵方を向け。
こ、こんなに大きいの入らないよぉぉ!』
おっしゃあ!シナリオは完璧だぜ!
俺は自分の中でイメトレを済ませガッツポーズする。
同い年だが、俺より背が低くバスケでも目立った活躍をして無いクセに学校ではいつも上から目線で偉そうに指図してくる微太亜の奴に今日こそはガツンと言ってやらねば!
「はあああ、何で俺がお前んちの工場の掃除なんか手伝わなきゃなんねーんだクソがぁ。」
「掃除するのは工場じゃなくて倉庫の一画だ。
折角だから競走しようぜ、先に掃除を済ませた方の勝ちで敗者は勝者の願いを今日限り何でも一つだけ聞くってのはどうだ?」
「はっ、しゃーねーなクソが。」
「ズルは無しだからな!?言っとくが拭き残しがあったら反則負けだぜ?」
「うるせぇよ。解ったから早く初めやがれ!俺は早く帰りてぇんだよクソがぁ。」
はっ、何時もの感じで不貞腐れてやがれ!俺はこの日の為に先週から倉庫の棚清掃を率先してこなして来た!
敵地での戦で勝てる程甘くは無いぜ!
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