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桜は今日も舞い踊る
私はぼんやりとした意識の中、今日もまた後悔を繰り返す。
おかしくなったのはいつ頃だろう。
考えても、考えても、答えは出なくて、夢の中にいる幼い私は顔すら見えないぐらいに伸ばした前髪の隙間からほんの少し真ん丸な目をちらつかせ、唇を動かす。
――――貴女がおかしいのなんて、生まれたときからでしょう?
あぁ、そうだった。そうだったね。なんで、私はそんな基本的なことまで忘れてしまっていたのだろう。
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