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ヒトミちゃんの笑い声を聞きながら、ルミちゃんの席の近くの席に落ち着いた。
VIP席のすぐ近く。
ここからなら、フロアの全体を見回す事が出来る。何となくだけど、知ってる娘たちが。オレの方を見て、視線で挨拶をしてくれた気がした。
そこへ、ボーイさんに伴われて女の子が来る。
「いらっしゃいませ。ちひろさんが準備できるまで、私がお相手しますね」
「えっ、ユカちゃん。何で?」
「イベントの事は、お店のサイトで知っててね。今日だけスケジュールが空いたから、社長に頼んでヘルプ要員で入らせてもらったの」
「大丈夫なの?」
「キャバで働いてた事は、今は秘密にしてないし。オフの日に何しようが、私の自由でしょ」
「そりゃ、そうかもしれないけどさ……」
「ただ、事務所のマネージャーには、内緒で来てるんだけどね」
そう言って、ユカちゃんは笑った。この娘の、太陽のような笑顔は未だ健在であった。
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