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その事実だけ見ても、宮ノ内さんの企みは、まだ何かありそうだと思えた。
「では、我々も失礼します」
そう言って、社員の面々とヘルプの娘は席を離れ。オレは、完全に取り残される形になった。
更には、着替えを済ませた女の子たちが。打ち上げ会場である、テーブルに次々と着席していく。
当然、視線はオレに向かう。
完全に、晒し者状態だ。
「こう言うの、昔から苦手なんだよな」
あっちの店で、誕生日を祝ってもらった時も。フロア全体から注目されたけど、あの時以上に視線の数は多い。
しかも、大多数が女の子だ。
逃げ出したい気持ちの中で、出来る事は何も無いと腹を決め。仕方なく、成り行きに任せる決意をする。今ごろ、うちの店では。バイトの娘が、文句を言いながらダーツの練習をしているだろう。
何故か、それを心配した。
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