コハクとチトセ、そしてオレの2月14日

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そんな2人と俺は駅近くの商店街まで買い物に来ていた。 コハクは、ウサギの時の毛色そのままの髪色で、やや華奢な青年に見える。 チトセさんは黒髪で長身の青年といった感じでコハクよりは年上に見える。 最初の頃は商店街に来ると落ち着かない様子だったが、最近は慣れた様子でのんびりとウインドウショッピングができるようになった。 しかも普段は2人で買い物にも来てくれるまでになっていて、意外と商店街の青果店や魚屋さんなんかのお姉さんたちに可愛がられているらしい。 2人は『あまり人の多い所には行ったことがなかったから』と言っていたが、元々いた世界は一体どんな様子なのか・・・・・・とは思いつつも深く知るのは怖い気もしている。 「あ、あれいい感じ」 「あー、暖かそうですな」 2人は気に入ったものを見つけたようだ。 「ちょっと見に行ってみようか」 俺は2人に声をかけてショップに近づいていく。 「ねーねー」 「ん?」 「これって、何?」 コハクが別の方を見つめていた。 そこには『バレンタインフェア 開催中』の文字があった。
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