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湊の太陽のような温かい笑顔と優しい温もりがあったから、俺はこうして今ここにいることが出来る。
存在する事が出来る。
「…龍司ッ…ふぇっ…うんっ…!知ってるよ、龍司が俺の事を大事にしてくれていたのは知ってるッ…!ずっと、ずっとずーっと感じていた…。―――俺も、ずっと龍司の事を大切に想ってきたからわかる。これからはずっと俺が龍司を守ってあげる!――だから…」
―――だからもういいんだよ、龍司――。
もう、龍司は頑張らなくてもいいんだ。
だって龍司は、今までずっと地獄の様な辛さを我慢してきた。
ずっと耐えながら、頑張ってきたんだ。だからもういいんだよ。
今度は俺が頑張る番なんだ。
大丈夫。
今まで龍司がずっと俺を守ってきてくれたように、今度は俺が龍司を守る。
大きな背中に回された湊の手は優しく、安堵させるようにその背中を擦った。
震える背中は、大きな体には似合わないくらいに震えていて、湊の体を力強く抱きしめてくる龍司の姿に湊の中で愛しさが込上げてきていた。
張り詰めていた糸が切れたかのように、龍司の涙はとめどなく溢れ続けていた。
そんな龍司の涙をみて、湊の瞳からも涙が一筋の線を描くように伝い落ちる
赤くなった湊の瞳が優しく細められ、そっと龍司の首筋に顔を埋めた。
龍司がいつもつけているムスクの香水と、大好きな龍司の匂いが湊の鼻腔を掠める。
湊は、龍司の温もりを全身で感じながら静かに瞳を閉じた。
「大好きだよ、龍司。」
―――龍司にだって負けない位、だいすき
これからも
これからだって、その気持ちは変わることはない。
―――例えこの先、何があろうと――…
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