願う心、思う心

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ランスは耳もとで囁く。 私は精一杯の笑みを浮かべ、答える。 「……ええ、ランス。私も愛しているわ。あなたは私のもの、もう傍から離れないで」 「もちろんだ。我が愛しの女神よ」 ――ふたりの影が重なる。 その影は長い時間、離れることはなかった。
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