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チカは黒髪の美しい女の子。肌は白くて雪の様。ただ、右の目は澄んだ青で左の目は深い緑色をしている。
「アクアマリンとエメラルドは同じ鉱物で出来た石なんだよ。発色が青だとアクアマリンに緑だとエメラルドと呼ばれる」
お父様が言っていた。
「エメラルドは貴重な宝石。だけどアクアマリンは…」
チカは、価値が高いものとそうでもないものの2つを持っている。
どういう事になるのかしら。
チカは、窓辺から雪の降る様子をじーっと観ていた。
「あら、あれれ?」
雪の中に真っ白な猫が埋まっている。ミーミー助けを求めて泣いているみたいだ。
チカは、コートを羽織ると猫の救出に出掛けた。
「ミーミー」
白い子猫はチカの腕の中で安心した様に、ごろごろ喉を鳴らし始める。
あ!
チカは驚いた。
子猫の目は右目は深い緑色で左目は澄んだ青色をしている。
雪の神様が、チカに仲間を連れて来てくれたのね。
チカは子猫にミカと名付けて二人で謎ときをすることにした。楽しくて仕方がない日々が待っていた。
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