第1章 蔵の中とお姉ちゃんのナカ

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 僕の雨と粘液で濡れた手を、真里姉ぇの白く柔らかい手がゆっくりと解きほぐした。  股間から僕の手が離れたとき、我慢汁が僕の人差し指からツーっと伸びた。  僕のパンツとズボンから染み出した(つゆ)は、僕と真里姉ぇの胸元に吊り橋を創り上げた。  恥ずかしくて死にたくなった。  真里姉ぇも気づいたのか、僕の手首を掴んだまま動きを止め、粘性を持ったそれをじっと見つめた。  ふふっ、と微笑を浮かべる真里ねぇを僕は直視できなかった。  のびきった粘液線がぷつんと切れかけようとしたそのとき……、真里姉ぇは僕の人差し指を口につっこんだ。 「ちゅるるるんっ」  真里姉ぇは突っ込んだその口で、股間と指を結ぶ我慢汁を全て吸い上げた。  差し込む光に反射して波打ちながら朱唇に流れていく様子が、スローモーションで映った。 「ちょっとだけしょっぱいね」  そう言って(まぶた)を細め、下着姿でひざまずく真里姉ぇはいつもの笑顔を見せた。 「だいじょうぶ。お姉ちゃんにまかせて。もっと濃くておいしいのがいっーぱい、出てくるからね」 「ぜったい美味しくないよぉ。無理しないでよ」  僕のいっしょうけんめい考えた抗議は受け入れられなかった。 こんなの学習指導要領外だ。 「いいの」 「悠太がそれで心を開いて くれるなら…、お姉ちゃんなんだってするわっ!」  まだお姉ちゃんになって間もないくせに。  ゴムバンド製のズボンは、トランクスごとあっさりとずり下ろされた。
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