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「悠太、真里のおっぱい触っていいんだよ」
首を少し傾げ、いつもと同じ様子でにっこり笑っている真里姉ぇは、肩にかかるワンピースの紐を両サイドから外した。
雨で濡れて重くなった生地は重力にしたがってずるずると落ち、埃を立てながら蔵の床に着地した。
僕の手のひらには収まりそうにない、重量感のあるメロン大のおっぱいが眼前に現れた。
両腕で自分を抱きしめるような格好でその乳房を寄せて抱き上げ、女子高生の瑞々しい身体を僕の前で露わにした。
腕で隠されていて全部は見えなかったけど、オレンジ色っぽいベージュカラーのブラジャーとパンツを身に着けているのはわかった。
いきなり裸になったのだと思って、まんこに毛が生えていないのかと思って、すごくドキッとした。
ふと我に帰った。
顔を上げると、薄暗い蔵の中、壁ににじりよってぴたっと手と背をつけた僕を、胸を抱き上げたまま大きな黒目で覗き込む真里姉ぇがいた。
「お姉ちゃんはね、ぜーんぶ分かってるよ」
「雨でびしょびしょに濡れちゃった髪を、透けたブラジャーを、パンツを、見たいのにおちんちんをおさえて下向いて見ていないフリをしているのも」
「お姉ちゃんだからね」
そう言って真里姉ぇはさらに近づいた。
僕の半径10センチ以内に侵入してきた。
さっきまで蔵のほこりっぽい匂いしか入ってこなかった僕の鼻に、甘い、夏の柑橘系の香りが流れ込んだ。
濡れた髪から漂うそれは、いままで何度も嗅いだことのある真里姉ぇ専用のリンスの匂いだった。間違って僕が使うとすごく怒られるリンス。
輪郭を持って刺激してくるその匂いが、僕を支配した。
自身の股間だけを凝視していた視界に、誰かの小麦色の腕が侵入してきた。
この場合、誰かというのは真里姉ぇ以外ありえないのだ。
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