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もうろうとしていた頭が焦点を得た。
時すでに遅し。
左手で茶色がかったショートカットをかきあげながら、鍛えられた右手でがっちり僕のちんこを握るお姉さんがいた。
金玉に当たる真里姉ぇの手は熱く、野球で鍛えた握力は強く、傘の下を握る中指と人差し指は震え、傘の縁と擦れるたびに……電撃が走った。
「あっ……、あああっ!!」
「まずはおっきくしないとね」
そう言って力任せに僕の肉棒を擦り上げる真里姉ぇの手技は、少し痛かった。
けど、痛いと言えなかった。
僕の壁を壊そうとしてくれる人に対して、そんなことを言うのは失礼だと思ったし、下着姿でソファーに膝のりしながら手コキをしてくれているという光景に、興奮していたからだ。
「ふんふん。だんだん元気になってきたわね」
「だてに赤ちゃんの頃からあんたのこれ、見てきてないわよ」
真里姉ぇは一瞬静止して、つんと人差し指で先っぽの出口に封をした。
スプリングが健在なソファーの上で手を激しく動かすので、そのリズムに合わせて、真里姉ぇの白く張りのあるおっぱいもぷるぷると上下に揺れた。 さっきまでエロ動画の中にしかなかった世界が、飛び出て動いて、ギシギシと音を鳴らしている。
ときおり甘美な汗と汁が、熱を持って飛び散っていった。 その繰り返されるリズムに乗じて、僕の頭は興奮よりも冷静さを取り戻していった。
いったい、どこで間違えちゃったんだろう。
期末テストはばっちしだったし、野球部では1年生だけどベンチに入っている。
正しい中学校生活のはずだった。
今までと違うことと言えば、学校の寮に入って実家から離れた所に住みだしたことと、
家族が増えてお姉ちゃんができたことくらいだ。
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