プロローグ

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深夜2時…… 真っ暗な寒空の下、とあるビルの屋上で俺は奴らが来るのをじっと待っていた。 愛用のスナイパーライフルも獲物を仕留めようとじっと銃口を道路に睨みつけていた。 今夜のターゲットは暴走族だ。 一般人が寝静まった夜に今だ眠らない集団。 束縛に捕らわれず、自由を愛する…… などと格好良い事を言ったが俺は嫌いだ。 結局は大人の言うことを聞きたくないだけの我が儘ボーイ共だ。 だが、それでも子供の戯れだと大人達は叱る程度で終わらせる。 しかし、その戯れも度が過ぎると大人達はそれ相応の報復を考える。 そして、1人の殺し屋に報復を頼む。 すなあち……俺、灰谷悠治だ。
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